事業実績
広島県・呉市の音戸町と警固屋町との間にある狭水道「音戸ノ瀬戸」。ここは、安芸灘と広島湾北部の間を航行する際に通過するコースであり、多くの小型船が通航しています。
当該水道は最狭部の可航幅が60メートルと幅が狭く湾曲しており、見通しも悪く潮流が強いため、航行する際の参考情報としてライブ映像を提供し「通航船の安全に寄与したい」というお客様の想いの具体化をお手伝いさせて頂きました。
24時間365日、マルチデバイスに安定して映像を配信するシステムの設計、製造はもちろん、設置工事から運用保守まで対応しております。
※2024年3月をもって運用を終了しております。
四国から広島へ入っていく時にこれを見ていると、向こうから来ている船と中央部あたりで出合いそうだとしたら、速度調整をするなり、反航船があることをイメージして操船ができますので、これはかなり安全に貢献している素晴らしいものだと考えています。
出典:大島商船高等専門学校 教授 辻啓介 「海上交通工学の発展」(「第16回西海防セミナー」公益社団法人西部海難防止協会)
通航船にとっては待望久しかった対策であり、「瀬戸通航の際は必ず映像を見る」という船長の言もあるように、実況映像に対する現場サイドの期待は非常に強く、ライブカメラ運用の瀬戸通航の安全への寄与は非常に大きなものと考えられる。
出典:海事補佐人 田坂茂「音戸ノ瀬戸 この20年」(「海と安全」No.551 公益社団法人日本海難防止協会)